柄で織りされている表面の畳を柄表といいます。今ではいろいろな模様がありますが、柄デザインは「流行り廃り」のようで、新柄は数年で生産中止になったりしています。その中で今回紹介する市松柄は定番中の定番で、何十年も流通している柄畳です。

天然の藺草(いぐさ)だけの織り込みで色柄をだしています

縁ぎわがクッキリ! 中程になるほどガラが薄くなる

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この市松畳は、イグサの「穂先の青さ」と「根元の白さ」を利用した柄色をだしています。

通常の畳表は1本1本交互交差させて織り込みする(打ち込みともいいます)のですが、市松畳はある区間の幅を交差させずに織り込み、このような縁ギワに柄を創作しています。イグサの真ん中付近は「青さと白さ」の中間色が混じるため、徐々に柄が薄れてきます。

市松畳-002

もちろんこの市松表は、天然イグサなので自然に日焼けします。新畳から日焼けした感じは柄の明白がうすれて、これも趣きがある畳になり、落ち着きある和室に変化していきます。

縁を逢着したイメージ

縁が付いた感じは下のようなイメージです。写真の撮り方が下手で、色合いが違って見えますが同じ畳です。

市松畳-003
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市松畳に交換したい場合は、新しく畳芯(畳床)から新潮することでできますし、表面だけ張り替える「表替え」でも施工ができます。気になるようでしたら、ぜひご相談またはお問い合わせください。


へりなし畳の市松敷

市松敷

このページにて紹介した市松畳は、市松柄の表(ござ)でしたが、へりなし畳(琉球)を半分の大きさで創って、畳目方向の向きを交互に敷き詰める「市松敷」という設置方法もあります。

このへりなし畳(琉球)を市松敷にするには、半畳すべてのサイズを調整したうえで設置することになります。よってこの琉球畳は芯材から新しくする必要があるため、既存の和室にある畳をすべて交換することになります。

天然いぐさ 目積(めせき) 沖縄表 不変色表 カラー表 和紙素材など、タイプが複数ありますので当店ウェブサイトの各ページをご覧ください。

ページ例 琉球畳 「選べる畳」自由自在