お寺さんでタタミをご覧になった事はありますか? 一般的なタタミ縁でなく「紋縁(モンベリ)」というので仕上がった畳が多く使われています。

寺院での畳

寺院で敷く畳は高級な部類といっていいでしょう。寺院の畳は、単に畳床や畳表、畳縁などの材料品質はもちろん上質な物を使用するわけですが、畳の製造工程において大変手間と知恵をかけて仕上げていくのです。

お寺の畳

紋縁(もんべり)

寺院の多くは畳縁に紋縁(もんべり)を使用します。紋縁は床の間にもつかわれる事が多く古くからある畳縁です。(材料ページに”紋縁”を掲載してます) 紋縁畳は、下記のように紋同士が並び合うことで美しく綺麗になります。

紋縁は他の縁と違い大変加工が難しく熟練の作業が必要とされます。これは縁を逢着する熟練技術だけでなく、お互いの畳が合わさる寸法算出を加味した能力も必要とされます。

畳 紋縁1畳 紋縁2

寺院での畳敷様式

寺院での畳敷様式は、具体的には様々ですが、細かい点を除いて一般的に下記のような広間になることが多いと思います。それは畳縁同士が合わさり、直線的かつ対称的な敷き方をしています。

この”お寺さん”は4つの間に分かれていて、正面に向かって左から8畳・10畳・8畳、手前が24畳の構成となっています。それぞれの間がお互いに、直線的かつ対照的に調和される事が必要です。

それには、1間単体の寸法だけを頼るのではなく、全体の芯を捉えた寸法を計測することも需要な要素となります。当然ながらその割り振られた一枚・一枚の寸法を正確に仕上げることは言うまでもありません。

お寺の畳1 お寺の畳2お寺の畳3お寺の畳4