お酢の殺菌効果でカビ対策、そしてイグサ表面に膜ができ汚れの防止になります。

お酢の効果

酢は殺菌効果があることは有名ですが、畳の掃除・手入れに効果があると先代店主から聞いています。私自身このお酢でのお手入れはやったことがありません。職業柄、定期的に畳の表替えメンテナンスをやっていますので、ここまで丁寧に手入れしていません(笑)。

お手入れ

藺草(いぐさ)は茎の内部がスポンジ状になっていて、いぐさ表面の皮が剥けると汚れが内部に入り込み汚れが染み込みます。そこでお酢を薄めた水拭きをすることによって、イグサ表面に膜ができて汚れ防止になるという訳です。

またお酢の殺菌効果で、カビ発生後の除菌として、酢で拭き取る方法も効果があると言われています。


注意点

このお酢による手入れ方法は決して「新しい畳」「表替えしたて半年以内」の畳にはやらないでください。新しいものは返って変色しますのでご注意ください。また表面が天然イグサ以外の畳も不要です。


手入れ方法

  1. 水拭きの前に掃除機をかけてください。掃除機は畳の目にそってゆっくりとおこなってください。
  2. バケツ半分くらいの水に大さじ2杯位のお酢をいれて混ぜます。
  3. 雑巾を濡らして、しっかり固絞りしてください。
  4. 畳の目にそってかるく水拭きをかけてください。同じ場所を何度もこするのはよくありません。
  5. 畳の縁は拭かないでください。綿糸などの繊維によって変色する場合があります。

以上です。夏期などはすぐに乾くので大丈夫ですが、乾きにくい時は乾拭きして、しばらく人が歩くなどは考慮した方がいいでしょう。


最後に

基本的には畳の水拭きは厳禁ですが、万が一「こぼれモノ」などで汚してしまった場合のために、こちらの「畳のお手入れや掃除のヒント」対処もご参考にしてください。

また畳にカビが発生した場合の対処についてはこちら「畳のカビについて」に記載しています。